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復刻版出版事件裁判報告と狭山再審勝利をめざし県連が県民集会
鳥取

「解放新聞」(2021.12.25-3012)

両裁判の完全勝利に向けて団結を固めた(11月21日・鳥取県北栄町)

両裁判の完全勝利に向けて団結を固めた(11月21日・鳥取県北栄町)

 【鳥取支局】 鳥取県連は11月21日午後、「「全国部落調査」復刻版出版事件裁判報告集会・狭山再審勝利をめざす2021鳥取県民集会」を北栄町・北条農村環境改善センターでひらき、156人が参加した。狭山裁判と復刻版裁判について、両方の弁護団に所属する山本志都・弁護士が報告し、現状と課題を確認。また、復刻版裁判で原告として証言台に立った下吉真二・県連執行委員が思いを語り、両裁判の完全勝利に向けて団結を固めた。

 復刻版裁判の東京地裁判決当日の旗出しのようすや、2年ぶりに東京・日比谷野外音楽堂でひらかれた10月の狭山事件の再審を求める市民集会の動画を放映し、開会。石川一雄さん、石川早智子さんのビデオメッセージを視聴したあと、山本弁護士が報告した。

 狭山裁判について、山本弁護士は、石川さんは1963年5月23日の別件逮捕後、ほぼ弁護士に接見しておらず、また、現在では考えられない片手錠(一方の腕に手錠をかけ、片方は机などにかける)で取り調べを受けていることを指摘し「取り調べで何を言っても信じてもらえず、何も聞いてもらえず、警察官の話に合わせることで精神的にも体力的にも楽になることを選ばざるを得ない状況で自白させられた。狭山事件には直接証拠はほぼなく、事件は間接的証拠ばかり」と報告。発見万年筆が被害者の万年筆ではないことを科学的に明らかにした新証拠「下山第2鑑定」にたいする検察官の非科学的な反論や、証拠開示の現状、弁護団提出の数かずの新証拠などを紹介し、再審勝利への決意を語った。

 県内からは10人が原告団に入って闘う復刻版裁判については、山本弁護士は「地裁判決は不当にもプライバシー権だけで事件を判断しており、出版・ウェブ掲載の差し止めを認めない県があるなど、ひどい判決となった」とのべ、問題点と成果を報告。「東京高裁では、地裁が認めなかった「差別されない権利」を強く訴えたい。また、司法での救済にハードルがあるなら、差別禁止法が求められる。完全勝利に向けて頑張る」と決意を語った。

 下吉県連執行委員は、復刻版裁判以前の09年9月からはじまった鳥取ループとの闘いをふり返り「鳥取ループの極悪非道の行為を止めるため、グーグルや法務局への削除要請、人権侵害救済法・差別禁止法の制定を求める2回の県内署名活動、法務大臣への2回の要請、法務副大臣、法務大臣政務官、首相補佐官等への要請行動など、必死にとりくんできた。しかし、12年たっても止められない。積年のくやしさがある」と報告。「鳥取ループの行為は、自分が公開した情報を使って他人に差別させようとする行為。ひじょうに陰湿な差別行為だ。われわれは、さわやかに、わかりやすく、力強く正正堂堂と闘おう」とよびかけた。

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