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青年が西光邸で学習 〜「不戦和栄」の遺志引き継ぐ
和歌山

「解放新聞」(2022.07.15-3033)

差別が現存するいま、「水平社宣言」から何を学ぶのか青年の視点で考えようと語る飯田敬文・和歌山県連副委員長(4月13日・和歌山県紀の川市)

差別が現存するいま、「水平社宣言」から何を学ぶのか青年の視点で考えようと語る飯田敬文・和歌山県連副委員長(4月13日・和歌山県紀の川市)

 【和歌山】 県連の青年運動部、教育文化運動部は、4月13日午前、紀の川市の西光万吉邸・永住の地で学習会にとりくみ、高校生、青年のほか地元支部から、およそ30人が参加した。西光万吉顕彰会代表理事の飯田敬文・県連副委員長からの講演と、西光万吉邸の見学、水平社運動の足跡をたどるDVDを鑑賞し、学習を深めた。

 開会あいさつした速水雅樹・青年運動部長は、「飯田副委員長から西光さんの歩みとともに部落差別解消、人権確立について聞きながら、若者の部落解放運動の広がりを考えるきっかけにしよう」とよびかけた。

 講演した飯田副委員長は西光さんの足跡を語るとともに、部落差別が根強く存在し続けているいま、「水平社宣言」から何を学ぶのか青年の視点で考えよう、と提起。「西光さんは部落解放運動から垣根をこえて農民運動や、労働運動とさまざまな人びととともに人権を求めるとりくみを展開した。大衆が分断されることなく権利を求め、すべての人が解放される世の中をめざす、そういった足跡を学び皆さんの活躍につなげてほしい」とのべた。ウクライナへのロシア軍侵略についても、西光さんが生涯訴え続けた、人権を確立することで平和をつくりあげる「不戦和栄」運動を示し、遺志を引き継ぎともにとりくもう、とよびかけた。

 西光万吉邸・永住の地は2016年の開館からのべ2500人が見学。生前、西光さんが創作に打ち込んだ絵画や戯曲、収集した社会運動関係の書籍等を展示している。開館時間は10〜16時まで。見学は予約が必要。問い合わせ先=☎0736・77・7880(西光万吉顕彰会事務所)。

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