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NEWS & 主張

狭山の事実調べ実現を 〜各地で取り組み
兵庫・香川

「解放新聞」(2022.11.25-3046)

<兵庫>3つの駅で署名を訴え

 【兵庫支局】 狭山事件再審弁護団が事実取調請求書を東京高裁に提出(8月29日、3039号既報)したことを受け、狭山第3次再審闘争は、事実調べ―11人の鑑定人の証人尋問とインク鑑定を東京高裁におこなわせるための最大の山場を迎えている。兵庫県連は、JR元町駅前で10月12日に、JR尼崎駅前で10月19日に、JR姫路駅前で10月26日に、緊急の街宣行動を展開した。事実調べの実現に向けた緊急署名のよびかけをおこなった。

JR尼崎駅前で緊急署名をよびかけ(10月19日・兵庫県尼崎市)

JR尼崎駅前で緊急署名をよびかけ(10月19日・兵庫県尼崎市)

<香川>再審無罪へ学習を深め

 【香川支局】 狭山事件の緊急署名運動をよびかける全国一斉要請行動の一環として香川県連は10月7日、「えん罪・59年狭山鑑定人尋問実現に向けた学習会」を丸亀市内の香川部落解放・人権啓発センターでひらいた。中央本部の片岡副委員長、細田中執が参加し、第3次再審闘争の現状を報告、事実調べの実現に向け、闘いを訴えた。

 新型コロナ感染症が未収束のため、規模を縮小して開催。県連、各支部役員、部落解放香川県共闘会議の廣瀨透・議長、平和労組会議の小島正雄・議長代行、狭山事件の再審を求める坂出・綾歌住民の会の林美模・会長ら26人が参加した。

 北山武・県連委員長は「本年は全国水平社創立100年。100年の運動のなか、中心的な闘争のひとつが狭山闘争。来年は不当逮捕60年。これまで以上に支援いただき、石川一雄さんが元気なうちに再審無罪を。しっかりと学習し、狭山事件を発信してもらいたい」とよびかけた。

 石川夫妻のビデオメッセージ視聴後、片岡副委員長が現状報告。事件の経緯の解説後、東京高裁に求めている11人の鑑定人の証人尋問とインク鑑定の実施について説明し、\_c12070石川さんは来年84歳。緊急署名のとりくみを。今度こそ再審開始、無罪判決を」と訴えた。

 大藤正孝・県連狭山闘争本部長は「10代のころから狭山闘争にかかわり、1974年10月31日の寺尾判決(確定判決、東京高裁、寺尾正二・裁判長)は忘れることはできない。87年には芋穴の実験(芋穴に死体をロープで逆さづりにして一時隠したという現実離れした自白を寺尾判決が認めている)に参加した。私にも石川さんにも長い闘い。第3次再審で無罪をかちとり、全国の仲間とともに喜びたい」と語り、団結がんばろうで閉会した。

石川一雄さん、石川早智子さんのビデオメッセージの視聴もおこなった(10月7日・香川県丸亀市)

石川一雄さん、石川早智子さんのビデオメッセージの視聴もおこなった(10月7日・香川県丸亀市)

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