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NEWS & 主張

真宗大谷派がシンポ 〜解放の主体確立を問う

「解放新聞」(2023.03.15-3058)

人権ギャラリー展と同テーマによるシンポジウム(2022年12月22日・京都市)

人権ギャラリー展と同テーマによるシンポジウム(2022年12月22日・京都市)

3年企画「百年の問いー全国水平社と真宗大谷派ー」の人権週間ギャラリー展は最終年に

3年企画「百年の問いー全国水平社と真宗大谷派ー」の人権週間ギャラリー展は最終年に

 【京都】 真宗大谷派が昨年12月6日から26日、東本願寺内で、人権週間ギャラリー展「百年の問い―全国水平社と真宗大谷派―誇り得る時が来た」をひらいた。人権週間に毎年おこなう同展では、全国水平社100周年を迎える2022年に向け2000年から「百年の問い―全国水平社と真宗大谷派―」をテーマに設定、今回は3年間の締めくくりとして「部落差別問題に取り組む主体の確立」について考える、という趣旨。

 ギャラリー展会期中の22日午後、同寺議場で同テーマのシンポジウムがひらかれた。登壇者は、谷元昭信さん(元部落解放同盟中央書記次長)、内田龍史さん(関西大学社会学部教授)、訓覇(くるべ)浩(こう)さん(三重教区金藏寺住職、元解放運動推進本部本部委員)。阪本仁・解放運動推進本部本部委員がコーディネーターを務め、尾畑英和・解放運動推進本部長が開会あいさつ。

 谷元さんが「解放令」以降の歴史を概観、誰もが差別の当事者、何ができるかと提起。内田さんは、被差別当事者が立ち上がり、多数派にも人権意識が広がる一方、部落のマイナスイメージは根強く、部落が暴かれ、「知らない」若者が増えている問題を提起。訓覇さんは、難波別院輪番差別事件等の糾弾から、非部落民としての解放の主体は「問い」に答えることにある、とした。

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