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人権文化の創造に向け 〜西光万吉文化・平和活動奨励賞実行委が総会
和歌山

「解放新聞」(2023.10.15-3079)

第2回西光万吉文化・平和活動奨励賞の受賞団体などを決めた(9月21日・和歌山市)

第2回西光万吉文化・平和活動奨励賞の受賞団体などを決めた(9月21日・和歌山市)

 【和歌山】 西光万吉文化・平和活動奨励賞実行委員会は9月21日午後、和歌山市内の県勤労福祉会館で第3回総会をひらき川口正志・実行委員長をはじめ委員など17人が参加した。総会は伊藤満・実行委員の進行でおこない、昨年度のとりくみ・決算報告、2023年度事業計画提案のほか、総会に先立ちひらいた、第1回選考委員会の報告もおこなわれた。

 来年の第81回全国大会での表彰式をおこなう予定の第2回西光万吉文化・平和活動奨励賞として、文化・平和共通部門に、彫刻家で近年は「水平社宣言」の琉球語訳にもとりくんできた金城実さん。文化部門に、「竹田の子守唄」を歌ってきた京都府連改進支部の女性部コーラス、大阪府連西郡支部の「西郡春駒保存会」の2団体に。平和部門では、タイのスラム地区の子どもたちへの教育奨学金事業などにとりくむ部落解放東海ブロック共闘連絡会議のあわせて、四つの個人・団体を表彰することを決めた。

 総会であいさつした川口実行委員長は、「LGBTQにたいする差別をはじめ、さまざまな、あたらしい人権問題をまえに、つねに自分自身に問いかけることが必要だと、つよく感じている。この賞を盛りあげていくために頑張りたい。人権文化の創造へ、結束を固めとりくんでいこう」と決意を新たに訴えた。来賓として、中央本部から赤井書記長、部落解放・人権研究所から谷川雅彦・代表理事があいさつ。赤井書記長は、「部落解放運動の子どもや青年の組織づくり・強化は全国的な課題。大阪の太鼓集団のとりくみには部落の青年、周辺の青年が集い、これまでとは違うスタイルの地域運動が展開されている。そういった活動に光を当てるとりくみに」とあいさつした。2023年度のとりくみについては、飯田敬文・事務局長が提案。選考委員会での協議を報告したほか、今後の選考の基準・考え方について選考委員会や実行委員会で協議を重ねていくことを提起。推薦のあり方についても確認した。

 また、川口正志・奈良県連顧問を実行委員長とする2023年度実行委員会役員と、選考委員についても確認をおこなった。選考委員では、大阪人権博物館の朝治武・館長を新たに補充として追加することが提案され、承認した。

 第1回選考委員会は、実行委員会の宮本修作・監事の進行でおこなった。2022年度の経過報告のあと、討議に移り、選考の基準や考え方について意見を出し合った。選考基準として、「水平社宣言」の西光万吉さんの思想を具現化した地域の活動、文化・芸術活動に関わるもの、西光万吉さんが生涯をかけてとりくんだ「不戦和栄」、「世界平和活動」に関わるもの(世界のマイノリティとの連帯活動など)を柱とすることを確認した。

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