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NEWS & 主張

人権保育の創造を 〜各地の実践もちより学び合う
第44回全国人権保育研究集会

「解放新聞」(2024.02.15-3092)

全体会での記念講演と七つの分科会で実践交流・学習を深めた(1月27日・奈良市)

全体会での記念講演と七つの分科会で実践交流・学習を深めた(1月27日・奈良市)

 「部落差別をはじめとするあらゆる差別の現実から学び、人権保育を創造しよう」を集会テーマに第44回全国人権保育研究集会を1月27、28日、第47回奈良県人権保育研究集会と兼ねて、奈良市内のなら100年会館大ホールを主会場にひらき24都府県から1305人が参加した。全体会で基調提案を確認し、集会アピールを採択。七つの分科会で実践を交流した。全体集会では、記念講演としてNPO法人国際臨床保育研究所の勝山結夢さんが「「これからの保育の話をしよう」〜故ジェフ・フォン・カルク博士が伝えたかったこと〜」と題し講演した。

 主催は、第44回全国人権保育研究集会中央実行委と、第44回全国人権保育研究集会・第47回奈良県人権保育研究集会現地実行委。

 全体会で主催者を代表してあいさつした松谷操・中央実行委員長は、長期化する各地での戦争下におかれた子どもたちの状況や部落解放運動のなかの女性運動や保育運動の歩みを語りながら、部落差別をはじめとするあらゆる差別の撤廃に向けてみずからが考え判断し、行動できる子どもたちをつくっていく人権保育、解放保育の実践を創造し展開していこうとよびかけ、「明日からのとりくみに向けて講演での学びを深めるとともに、分科会では保育運動の積みかさねを交流しよう」と訴えた。地元からは伊藤満・奈良県連執行委員長が歓迎あいさつをおこなった。

 基調提案を吉岡伸晃・中央実行委事務局次長がおこなった。また集会に先立ち、能登半島地震の犠牲者と昨年12月に死去した大寺和男・中央実行副委員長に黙とうを捧げた。分科会では各会場で復興支援のカンパ活動にもとりくんだ。

 来賓は、山下真・奈良県知事、仲川げん・奈良市長(代読、鈴木千恵美・副市長)、野口誠也・全国人権教育研究協議会代表理事があいさつした。

 第45回は10月26、27日に徳島市内で開催予定。(詳報は続報の予定)

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