pagetop

NEWS & 主張

原告に3支部参加へ〜被告の悪質性を指摘
「部落探訪」削除大阪訴訟

「解放新聞」(2025.07.05-3143)

大阪府連を代表してあいさつした赤井委員長は被告Mの最近の動きを危惧しつつ、ネット上の差別削除とともに法整備の実現に向けた大きな一歩が本裁判だとのべた(6月11日・大阪市)

大阪府連を代表してあいさつした赤井委員長は被告Mの最近の動きを危惧しつつ、ネット上の差別削除とともに法整備の実現に向けた大きな一歩が本裁判だとのべた(6月11日・大阪市)

 【大阪】 「部落探訪」削除大阪訴訟の第2回口頭弁論が6月11日午後、大阪市内の大阪地裁1009号法廷と被告Mのウェブ会議参加でおこなわれた。原告側の中井雅人・弁護士が第1準備書面の要旨を陳述。阿久澤意見書をもとに、現在の部落差別が系譜的差別から属地的差別の性格を強めているとし、「部落探訪」が画像や映像をもちいている分、「部落地名総鑑」よりも悪質だ、などとのべた。次回は被告M側の反論などで、9月24日の15時から。

 裁判後、大阪弁護士会館での報告集会には、大阪府連や近隣府県連、共闘団体などから参加した。大阪府連から赤井隆史・委員長のあいさつ後、中央本部から片岡副委員長があいさつ。南和行、小野順子、中井の各弁護士が、争点や法廷のようすなどを報告したのち、阿久澤麻理子・大阪公立大学教授が新たに書いた意見書について解説した。

 富田林支部に加え、新たに原告になった西成支部、野崎支部、西郡支部からも、各代表が決意をのべた。

 共闘団体からは、同和問題解決(部落解放)・人権政策確立要求大阪実行委の北浦德次・会長、I女性会議大阪の小川たか子・代表が、連帯あいさつした。

 最後に髙橋定・大阪府連書記長が、全国413か所が「部落探訪」にあげられる一方、「情プラ法」の施行で削除要請に有利な状況だと説明、今後の裁判には4支部で臨むが、次回は被告Mの支援者が来るかもしれず、積極的な傍聴支援を、と行動提起。森尚樹・書記次長の音頭による団結がんばろうで締めくくった。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)