「解放新聞」(2025.07.25-3145)
【群馬】 部落解放第57回東日本研究集会を6月26、27日、群馬県安中(あんなか)市内のホテルでひらいた。関東甲信越各地から600人が参加し、闘いや課題を共有した。インターネット差別書き込みの被害者救済に向けた「情プラ法施行の意義と課題」の記念講演や、狭山事件の石川一雄さんを偲ぶショートムービー(金聖雄・監督)上映、石川早智子さんの特別報告もおこなった。
記念講演で、佐藤佳弘・㈱情報文化総合研究所代表取締役は、「情プラ法」の実効性を分析し、侵害情報調査専門員による判定の法的効力などの課題を提起。▽削除の実績づくり▽救済の法整備、事業者のネット監視義務化などを求める法務省、総務省への働きかけ▽実効性ある救済を求める自治体への働きかけ▽AI活用のモニタリング、などのとりくみを訴えた。
石川早智子さんは、一雄さんの生涯と、ともに歩んだ歳月を語り、「無念を晴らし、一雄のめざした差別根絶をともに闘う」と表明。鑑定人尋問・再審を求める新100万人署名、「再審法」改正など支援を訴えた。
分科会は①歴史と文化②「同和」教育の実践と課題③人権行政の実践と課題④部落差別と社会啓発の実践⑤狭山再審闘争と反差別共同闘争、の五つ。
主催は関東甲信越地方協議会。主催者あいさつは、片岡明幸・議長。基調報告は、和田献一・事務局長。来賓あいさつは、群馬県知事(代理)、安中市長(代理)、井桁碧・東日本部落解放研究所理事長がおこなった。
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