「解放新聞」(2025.07.25-3145)
【新潟】 インターネット上に部落差別を拡散する「部落探訪」(現「曲輪クエスト」)。そのウェブページなどの削除と公表禁止(差し止め)、損害賠償を求める「部落探訪」削除新潟訴訟の第2回口頭弁論が6月25日午後、新潟地裁(鈴木拓児・裁判長)でおこなわれた。原告から長谷川均・県連委員長が意見陳述した。
長谷川委員長は、「身元調査」を容認する県民の割合の増加(県の調査報告書、昨年12月)、部落や運動体の所在を市役所に問う事例に、ネット上の部落差別、「部落探訪」の影響を指摘。家に来たり名前や会社をさらす被告Mの悪質さに報復と差別を恐れて部落民が声をあげられない、個人原告が出ていない県内の地域では苦しんでいても訴訟に立ちあがれない状況と説き、県連は県内唯一の部落問題の人権団体、個人原告のいない地域の「部落探訪」も残してはならない、県内全部落民の「差別されない権利」のため、県内すべての削除をと訴えた。Mによる県連への中傷、エスカレートする差別行為も指摘した。
地裁構内の弁護士会館での報告集会には100人が参加。中央本部の片岡副委員長、赤井書記長、関東ブロックの都県連代表、阿久澤麻理子・大阪公立大学教授もかけつけた。裁判前には同会館で激励集会がひらかれ、50人が参加した。
次回は9月19日午前11時、被告Mの「準備書面1」にたいする原告の反論。次々回は12月10日午前11時。
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