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富山解放連が第40回総会〜第4次狭山再審の課題を学ぶ
北陸

「解放新聞」(2025.07.25-3145)

総会では、富山県県民生活課の川田康弘・課長補佐が来賓としてあいさつをおこなった(6月11日・富山市)

総会では、富山県県民生活課の川田康弘・課長補佐が来賓としてあいさつをおこなった(6月11日・富山市)

 【北陸支局】 部落問題にとりくむ富山県解放連絡会議が6月11日午後、富山市内の富山東別院会館で第40回総会をひらき、32人が参加した。

 主催者を代表して、菊池正人・会長(真宗大谷派誓光寺住職)は「昨年の総会後、12月の人権週間に、富山解放連としては初めての学習会企画として、富山県における人権意識調査の結果について、県民生活課から説明を受け、学びを深めてきた。こうした活動を積み重ねて、富山県行政との交渉にもとりくんでいきたい」とあいさつ。県民生活課人権担当の川田康弘・課長補佐からは「県民意識調査の結果をふまえた基本計画を策定し、今後とも差別言動を許さない社会づくりをすすめていきたい」との来賓あいさつがあった。

 総会では、24年度活動報告、25年度活動計画と役員体制を確認。また、「富山県が人権確立に向けた具体的政策の推進と啓発活動を強力にすすめることを求め、全力でとりくみを前進させよう」との総会宣言を採択して閉会した。

 総会後は、中央狭山闘争本部の安田聡・事務局次長が、狭山第4次再審の課題を中心に「冤罪・狭山事件の真実と裁判のこれから」をテーマに記念講演。被差別部落への予断と偏見によって石川一雄さんが犯人として不当逮捕された背景や闘いの経緯を詳しく説明し、「科学的な手法で、石川さんの無実を明らかにした多くの新証拠が提出され、大切な局面のなかで、残念ながら石川一雄さんが急逝した。石川さんの無念と遺志を受け継ぎ、再審で無罪をかちとろう。さらに再審法改正をかならず実現しよう」とよびかけた。

 また、講演の最後には、石川さんと早智子さんが二人三脚で無実を訴える活動を記録したショートムービーが上映され、第4次再審の勝利に向けた思いを新たにした。

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