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次世代へつながる運動を〜「九州部落解放・人権大学」が公開講座
福岡

「解放新聞」(2025.08.05-3146)

記者時代の部落問題との出合いなどを語った橋本さん(7月20日・福岡県大野城市)

記者時代の部落問題との出合いなどを語った橋本さん(7月20日・福岡県大野城市)

 【福岡】 九州各地の部落解放運動の推進を担う次世代の指導者的立場の人たちを対象に「九州部落解放・人権大学」は、2025年5月に第1期生を迎え開校。その一環として広く一般市民にも情報を提供する機会として、7月20日に大野城市内の福岡自治研修センター「まなびのやど福岡」で公開講座がおこなわれた。

 横田耕一・学長(九州大学名誉教授)による人権大学の趣旨説明ののちに、「自らの体験から考える人権問題〜結婚差別事件の取材から〜」の演題で橋本大二郎さん(元高知県知事)が講演をおこなった。橋本さんは、駆け出しの記者時代に福岡で結婚差別事件をとおして部落問題と出合い、県知事時代に知った国や民族の壁を超えた高知の先人の教え、また、職業や「犯罪者」の呼称の変遷といったマスコミの現場で感じた人権問題など、自身の豊富な体験から今日的な日本の人権課題への問題提起をおこなった。

 夏休み中の連休中日の開催にもかかわらず、九州各県からおよそ150人が参加。

 次回の公開講座は9月21日に同会場で橋本健二さん(早稲田大学人間科学学術院教授)が講演する予定。

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