「解放新聞」(2025.09.25-3151)
【埼玉】 被差別部落を動画などでインターネット上にさらす「部落探訪」(現・曲輪クエスト)。その埼玉県内の全記事削除と損害賠償を求める埼玉訴訟(さいたま地裁)が9月10日午後、第4回口頭弁論で結審し、判決は12月17日14時となった。結審では片岡明幸・埼玉県連委員長が原告を代表して意見陳述をおこなった。被告Mは長期にわたって住民の平穏な生活を脅かしつづけている。裁判の完全勝利とともに、差別に有効な法制度を整備することが急務だ。全力で闘おう。
埼玉訴訟の審理は、前回(3115号既報)からほぼ1年ぶり。裁判の「移送」申立等でMが進行を遅らせたためだ。敗訴や法務局の説示、自治体首長の削除要請、県条例や県議会意見書採択などにもひらきなおる被告であり、判決後も上級審で争うと予想される。
また、埼玉訴訟では、審理への追加が難しい結審直前の8、9月にもMが、さいたま、桶川の両市内をインターネット上に新しくさらしている。そのため、埼玉県連は、当該の北足立郡協を中心に新しい裁判を起こす準備もすすめている。
結審の日、Mは、原告が意見陳述することをめぐり、あたかも自分が被害者であるかのように主張して裁判長をののしり、途中退廷した。この裁判は「(Mへの)いやがらせ」「(Mを)さらしものにしている」などとくり返し、裁判長に制止されても、「ええかげんにせえ」などと裁判長を罵倒。裁判長の「ご退廷ください」という言葉を背に、逃げるように退廷した。(詳報を予定)
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