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NEWS & 主張

削除訴訟で完全勝利を
新潟・大阪

「解放新聞」(2025.10.15-3153)

<新潟訴訟>被告書面は支離滅裂―原告は多角的に主張を補充

 【新潟】 「部落探訪」削除新潟訴訟の第3回口頭弁論は9月19日午前、新潟市内の新潟地裁でおこなわれた。被告Mが第2回口頭弁論(3145号既報)後に動画で新潟県連を犯罪者団体かのように発言したことをふまえ、請求を拡張する訴えの変更申立書と原告第3~5回準備書面が確認された。次回12月10日11時に加え、次々回2026年3月4日14時の日程を決めた。

 報告集会で、河村健夫・弁護団長は、主張を多角的に補充している原告にたいし、訴状などへのMの反論は「法律的議論とはかけはなれた支離滅裂なもの」と強調。Mの次回書面も「推して知るべし」と指摘した。

 中央本部の片岡副委員長は、埼玉、大阪の両訴訟の状況と、復刻版出版事件裁判で原告がおらず差し止めを認められなかった県についての新しい裁判の準備について報告。「全国各地がさらされ、どこに行っても、なんとか消してほしい、子や孫に被害がおよぶのを止めてほしい、と言われる。ぜひ応援を」とよびかけた。

 東京、群馬、長野の都県連から連帯あいさつを受け、長谷川均・新潟県連委員長が「全国の闘いは心強い。闘いの火を大きく燃えあがらせよう」と団結がんばろうをおこなった。報告集会と前段集会は、地裁構内の県弁護士会館でひらかれ、それぞれ50人結集した。

長谷川均・新潟県連委員長の音頭で団結がんばろうをおこなった(9月19日・新潟市)

長谷川均・新潟県連委員長の音頭で団結がんばろうをおこなった(9月19日・新潟市)

<大阪訴訟>次回は原告が反論へ―3支部追加訴訟で弁論継続

 【大阪】 「部落探訪」削除大阪訴訟の第3回口頭弁論が9月24日午後、大阪市内の大阪地裁でおこなわれ、府内外70人が結集した。抽選で40人が傍聴。前回同様、ウェブ参加した被告Mは、準備書面1、2を提出。原告側が反論と補充主張を11月25日までに提出することが確認された。第4回口頭弁論は、12月10日15時から大阪地裁で。報告集会はその後、16時からの予定。

 報告集会では、大阪府連を代表して赤井隆史・委員長あいさつ後、中央本部から片岡副委員長があいさつ。9月10日に第4回で結審した埼玉訴訟について、出廷した被告Mのようすや、全削除から、原告のいる地域のみ削除まで3通りの判決予想、19日の新潟訴訟第3回について報告した。弁護団から、南和行・弁護士が被告Mの準備書面1、2について、小野順子・弁護士が、削除対象記事の1件追加にたいする被告Mの反論について、中井雅人・弁護士が、西郡・西成・野崎の3支部による追加提訴と弁論継続見通しについて、それぞれ報告。傍聴支援にかけつけた奈良、京都、兵庫、三重の各府県連からは、それぞれ各地の状況と連帯をアピールした。髙橋定・大阪府連書記長が行動提起をし、鶴岡弘美・同副委員長の発声で団結がんばろう。村井康利・同副委員長の閉会あいさつで締めくくった。

12月10日は11時から新潟、15時から大阪の弁論、と冒頭であいさつした赤井隆史・大阪府連委員長(9月24日・大阪市)

12月10日は11時から新潟、15時から大阪の弁論、と冒頭であいさつした赤井隆史・大阪府連委員長(9月24日・大阪市)

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