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NEWS & 主張

脱原発と気候正義を〜4500人が結集し全国集会
埼玉

「解放新聞」(2025.10.15-3153)

「原発いらない」「とめよう気候危機!」などプラカードを掲げてアピール(9月23日・東京)

「原発いらない」「とめよう気候危機!」などプラカードを掲げてアピール(9月23日・東京)

狭山事件の再審を求める市民の会もブースを出展(9月23日・東京)

狭山事件の再審を求める市民の会もブースを出展(9月23日・東京)

 【埼玉支局】 さようなら原発全国集会が9月23日、東京・代々木公園でひらかれ、4500人が参加。脱原発と「気候正義」(もっとも深刻な影響を受ける人々と連帯し、不平等と差別をなくし公正な社会への転換をめざす)をつなぎ、運動し未来を変えようと誓った。部落解放同盟も参加した。集会後は渋谷、原宿の2コースでデモ行進した。

 主催は「「さようなら原発」一千万署名 市民の会」。落語家の古今亭菊千代さん(呼びかけ人)を司会に、ルポライターの鎌田慧さんと作家の落合恵子さん(ともに呼びかけ人)があいさつ。鎌田さんは「原発事故から14年半。原発事故のとき、政府は原発依存度を低減するとし、原発社会から脱却しようという誓いがあったが、(2023年、当時の)岸田内閣は、原発を最大限に活用すると180度転換した。天に唾する行為だ」と指摘。落合さんも「あのとき、ゼロにすると言ったではないか」と怒りを表明し、命と尊厳の大切さを強調。「いまから。あなたから。私から。ここから」と闘いをよびかけた。

 スピーチでは、脱炭素社会をめざす「ワタシのミライ」の川﨑彩子さんが「気候危機が弱者に襲いかかっている。差別をもとにつくられた不公正なしくみを変えよう」と指摘。福島出身で哲学者の高橋哲哉・東大名誉教授は「原発事故で福島を傷つけたのに、原発推進に戻る政府を許せない」と訴えた。アジア初の「原発ゼロ」を5月に実現した台湾緑色公民行動連盟や、福島、新潟、関西などからの報告もおこなわれた。

 会場には、狭山事件の再審を求める市民の会もブースの出展をおこなった。

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