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県原爆死没者を悼む〜慰霊碑「守る会」が式典
栃木

「解放新聞」(2025.10.25-3154)

被爆体験を風化させず、核兵器廃絶を実現しようと碑に献花した(8月2日・栃木県宇都宮市)

被爆体験を風化させず、核兵器廃絶を実現しようと碑に献花した(8月2日・栃木県宇都宮市)

 【栃木支局】 県原爆死没者慰霊碑を守る会(森田了介・代表)が8月2日、第35回県原爆死没者慰霊式を宇都宮市の県総合運動公園憩いの森でとりおこない、関係者ら80人が参列、県連からも3人が参列した。

 長崎の被爆2世でもある森田代表があいさつしたほか、中島一実・連合栃木会長、松井正一・鹿沼市長、慰霊碑建立に尽力した大崎六郎・宇都宮大学名誉教授の二男の大崎俊彦さんがあいさつ。高齢化により昨年から被爆者の参列がないなか、被爆体験を風化させず、核兵器廃絶と世界平和を実現しようと誓い合った。

 全員で黙とうを捧げ、「原爆を許すまじ」の演奏のなか一人ひとり献花、慰霊碑に手を合わせた。

 慰霊式は、栃木県にゆかりのある原爆死没者を追悼しようと、1991年に県原爆被害者協議会が慰霊碑を建立して以来、毎年おこなわれている。

 「守る会」は、被爆者の高齢化により困難になった慰霊碑の管理と慰霊式の運営を引き継ぐため、連合栃木などが準備会を発足し、今年、正式に設立された。戦後80年が経ち、県内で「被爆者健康手帳」を持つ被爆者は114人。

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