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人権条例の制定求め ~県内10市町と意見交換会
福井

「解放新聞」(2026.6.25-3179)

県内の差別や人権に関わる課題について率直に意見交換をとあいさつする山下委員長(5月14日・福井市)

県内の差別や人権に関わる課題について率直に意見交換をとあいさつする山下委員長(5月14日・福井市)

 【福井】 県連は5月14日、県および嶺北(れいほく)地域10市町との意見交換会を福井市内でおこない、県連から山下敬太郎・委員長、河合徹・書記長ほか執行部、中央本部から大西、髙橋、平井の各中執、北陸事務所から吉田詩弓・事務局長が参加。県から大南祐之・地域福祉課長、松枝知奈美・人権室長、松森義郎・生涯学習・文化財課長、兼松栄一・参事と、10市町の担当職員が出席した。

 意見交換会は、市町での具体的な人権行政推進を目的に、一昨年に第1回をひらき、昨年からは嶺南地域、嶺北地域の2か所にわけて開催している。

 山下委員長は「いま部落問題やさまざまな差別問題、人権問題に関して、県内でどのような課題があり、どのように対応しているのか、率直な意見交換をしていきたい」とあいさつ。

 各市町から、モニタリングや本人通知制度、相談事業、人権教育・啓発推進などの施策について説明があった。とくに、人権関係条例については、越前市が男女共同参画や犯罪被害者支援、子ども条例など個別課題で整備しており、現在、「一人も取り残さない社会をめざした条例(ウェルビーイング条例)」の策定に向けて協議中との報告があり、同盟側から、部落問題も条例のなかに位置づけるように要望した。

 また、大半の市町が「(人権施策推進)基本方針などで対応している」と回答したため、「県の人権意識調査の結果では、部落出身者との結婚に反対するや、家族や親戚が反対するなら結婚しないとの回答がそれぞれ10%を超えている。こうした状況をふまえて、「福井県にも部落差別がある」というしっかりとした認識のもとで施策をすすめる必要がある」と指摘。モニタリングについては、県および嶺北10市町すべてで実施しているものの、それぞれが独自にすすめており、自治体相互のネットワークで集約と分析をすることが重要と強く要望。県として、書き込みの内容などを集約していくと回答があった。

 本人通知制度では、導入しているのは南越前町のみで、同盟側から「部落を含むかどうかにかかわらず、住民全体の人権課題。全国的に戸籍不正取得事件が起こっているなかで、積極的に導入して、市民に周知をするべき」と強く要請した。

 まとめでは、河合書記長が「人権条例の制定を真剣に検討してもらいたい。市町行政の人権にたいする姿勢が問われている」と強調した。大南課長は「嶺南地域でも協議する予定にしており、全体で先進事例などを共有し、少しでも施策を前にすすめたい」と回答した。

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