pagetop
 
 

 

 

 

石川さんが支援訴え
共闘集会、大阪市従で講演

「解放新聞」(2002.12.09-2098)

 【大阪支局】十一月十八日におこなわれた大阪市従人権連続講座と「寄って集って質問責め」部落解放城北・東共闘の区民集会に石川一雄さんが講演し、最高裁・特別抗告審での事実調べの開始と全証拠開示、再審開始実現への支援を訴えた。
 大阪市従人権連続講座には六十人が参加。講座のなかで、石川さんは①不当逮捕されたときのこと②なぜ「自白」したのか③再審の扉をひらくには事実調べと全証拠の開示が不可欠であること、などを訴えた。部落解放城北・東共闘の区民集会には百五十人が参加した。
 石川さんは二十人以上の参加者からの質問に答えるなかで、獄中では「子どもさんの励ましの手紙が一番元気づけられた」と語り、 「兄が犯人と思わされ、自分がやったことにするためにウソの自白をした」「取り調べでは寝かせてもらえず、いま何時かわからず、精神的にまいった」と「自白」した経緯や当時の取り調べのようすを振り返った。刑務所で字を学ぶときのことについて、「チリ紙を使って字の練習をした。紙が見つからないようにするのが大変だった。字を教えてくれた看守さんには感謝して
いる」と語った。
 最後に、再審の門をひらくため事実調べが必要であり、最高裁は証拠開示を必ずやってほしいと語り、再審勝利への支援を訴えた。