地域への偏見残る
「エタ 住居」「エタの家」
京都・東九条で差別落書事件
「解放新聞」(2004.04.12-2165)

 

 【京都支局】「エタ ヒニン しね」「エタの家」などの差別落書が、1月26日、京都市南区の東九条東松ノ木町で見つかった。これは国土交通省と京都府、京都市とでつくる鴨川陶化橋上流域環境整備対策本部が設置した「公示」の看板に鉛筆で書かれていたもの。

「公示」の看板に
鉛筆で書きこむ

 内容は、看板の余白に「エタ」「エタ ヒニン しね」「エタ 住居」「エタの家」と書かれていた。また、もともとの看板には「この区域では、次の行為はできません」とし「河川を損傷する行為また.は廃物などを捨てたり堆積することなどの行為」と記している余白部分にも「エタはOK」と差別落書がされていた。
 この差別落書は、NPOの「まめもやし」(東九条まちづくりサポートセンター)の研修参加者が見つけ、職員に報告。その後、職員が確認して京都市総合企画局のプロジェクト推進室に連絡した。確認したプロジェクト推進室と府の河川課、京都土木事務課、鴨川陶化橋上流域環境整備対策本部らが付近を巡回したところ、さらに別の看板にも鉛筆で「エタ」と書かれた差別落書を発見した。
 府連では、「エタ 住居」「エタの家」そして「エタはOK」という、この差別落書は、人間らしい生活を求めて、闘いにより「不法占拠」のレッテルをはね返し、なおかつ行政を動かして「まちづくり」をおこなっている地域への偏見に満ちた攻撃、とみている。

背景には…

 偏見の背景には、この東九条東松ノ木町が鴨川と高瀬川とにはさまれた堤防地帯で、在日韓国・朝鮮人が住民の多数を占め、部落民をはじめ生活困窮者も住み、かつては「不法占拠」とよばれ、周辺住民からは「0番地」と蔑称されていた地域であることがある。
 火事や増水、川にたてた柱の腐食による家屋の倒壊などの危険に常にさらされていたが、闘いのなかで「不法占拠」のレッテルを撤回させ、橋を架けさせ、水道設置闘争を展開した。その結果、国と河川管理者の府、京都市の3者協議で高瀬川の付け替えと住宅建設がおこなわれ、この東九条東松ノ木町が誕生した。


解放新聞題字 

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