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部落問題資料室
NEWS & 主張

サポーター、スポンサーとして
リバティおおさか存続・運営へ寄付を

「解放新聞」(2012.10.22-2590)

 存続の危機にある「リバティおおさか」(大阪人権博物館)が10月4日、記者会見をおこない、引き続き公的補助の継続を求めながら、個人、企業・団体から寄付金を募り、来年度からの運営をおこなうことをアピールした。

世界から注目されてきた施設

 「リバティおおさか」は、1985年に開館。被差別部落、子ども、アイヌ、沖縄、女性、在日コリアン、高齢者、障害者、セクシュアル・マイノリティ、HIV、ハンセン病問題ほか、広範な人権の諸課題を正面から取りあげ、その解決をめざす、全国で唯一の総合博物館。入館者はすでにのべ140万人をこえ、国内はもとより、世界から注目されてきた施設である。
  大阪市の橋下徹・市長は、大阪府知事時代の2008年、リバティおおさかを視察し、「展示がわかりにくい、学校教育と連携すべき」などと指摘し、展示内容の変更を求めた。それを受け、リバティおおさかでは厳しい議論をし、大阪府・大阪市とも協議しながら、昨年3月に展示のリニューアルをおこなった。
  ところが、今年4月、リバティおおさかを視察した松井一郎・大阪府知事、橋下大阪市長は、「僕の考えに合わない」「差別や人権に特化していて、子どもが夢や希望を抱ける展示になっていない」「わかりにくい。教育現場のニーズに応えるものになっていない」などといい、両者は補助金の打ち切りを表明した。今年度は20%カットしたうえで補助金が支出されることになったが、来年度(2013年度)からは全面的にカットするとしている。運営費の8割以上を占める行政からの補助金(1億4千万円)が廃止されると、来年度、13年4月以降の運営・存続が危ぶまれる。

自主財源確保し運営へ

 こうしたなかで、7月21日、リバティおおさかへの補助金廃止に抗議し、存続に向けてとりくむことを目的に、「リバティおおさかの灯を消すな全国ネット」(全国ネット)が結成され、本年度の補助金が20%カットされたので、その分をカンパで埋めようという「リバティおおさかを支援するカンパ」と補助金廃止の撒回、リバティおおさかの存続を求める署名の開始を決めた。10月6日には会議をひらき、リバティおおさかがよびかける寄付活動にたいし協力をよびかけることも決めた。同ネットの活動状況などは、全国ネットのブログで見ることが可能。
              ◇
  リバティおおさかでは、今後の運営などについて10月4日に成山治彦・理事長などが記者会見した。
  「当館の役割は、子どもが夢と希望をもつために、克服すべき差別と人権に焦点を当てることだと考えています。……私たちは来年度からもリバティおおさかを存続させる決意」を明らかにしながら、▽大阪府と大阪市に物心両面にわたる公的支援を求める▽今後は公的支援の内容や程度のいかんにかかわらず、自主財源確保による自主運営をはかる▽同館を活用した各種イベント企画などで収入増をめざす、などの方向性を示した。
  具体的には、スポンサー制度とサポーター制度。スポンサーとは寄付金を企業や団体に協力を願うことで、年間1口がA=100万円、B=10万円。サポーターとは個人のことで、年間1口6000円。
  当面は、2014年度までの2年間をめどに寄付を募る。その後は、2年間の運営実態をふまえ運営継続をあらためて検討していくとしている。
  多くの個人、団体の力でリバティの活動、運営を支えていこう。

断固として闘わねば
部落解放同盟中央執行委員長
組坂 繁之

 リバティおおさかは、たんに大阪の人権博物館ではなく、全国の、日本の人権博物館である、といっても過言ではない。それどころか国際的にも、大きく羽ばたいていかなければならない人権博物館、と思っている。
  全国の解放子ども会の子どもたちや、人権教育にとりくんでいる先生などが、この人権博物館で、みずからのアイデンティティに誇りをもつことができる。
  部落差別や在日朝鮮人差別、障害者差別、アイヌ差別、そのものは暗いだろう。深刻な問題だ。その深刻な差別問題を学ばずにして、どうして部落差別をはじめとしたいっさいの差別をなくすことができるのか。同時に、部落解放運動が切りひらいてきた、すぼらしい成果というものを展示しながら、さまざまな人たちに訴えかけている人権博物館は、人権問題を解決するためのメッカ、総本山である、と思う。大阪だけの問題ではない。全国の人権を守り確立させる闘いの中心だ。
  「疾風に勁草を知る」(困難にあって、はじめてその人間の本当の価値、本当の強さがわかるという意味)という言葉がある。世は格差社会とともに、社会的弱者を排除しようと差別する、こういうとんでもない社会になってきている。
  内なる差別は外への侵略をともなう。いま、ネオ・ファシズム的な風潮がでてきた。人権はいらない。平和もいらない。こういう動きがある。人権委員会設置法案にも反対する。この連中は戦争のできる国にする方向にもっていこうとしている。だからこそ人権博物館になん癖をつけて、なんとかつぶそうとする。こういう高圧的な態度にたいしては、断固として闘っていかなければならない。

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   送金先口座

銀行名:りそな銀行(0010)
支店名:桜川支店(124)
口座種別:普通預金
口座番号:2715448
口座名義:公益財団法人大阪人権博物館
      理事長 成山治彦(なりやまはるひこ)
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銀行名:ゆうちょ銀行
番号:00950-3-102807
名義人:公益財団法人大阪人権博物館


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